人生の大学院
~幸福の科学 大学シリーズ~ (#2)
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┃ 2┃Pの書斎より:悟性を磨く方法
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ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ プロフェッサーの金子一之さんのコラムをお届けします。

幸福の科学教学では、人間には「感性・知性・理性・悟性」の四つの精神活動があると考えています。まず「感性」の学習から出発し、知識学習を通して得られる「知性」、筋道だった考え方、推論ができる「理性」、「霊的直観能力」、直観力や洞察力が働く「悟性」へ到ります。つまり「悟性」とは「人間の持つべき最高度の精神機能」(※1)と言えます。
哲学では、哲学者のカントが「感性・悟性・理性」と考えて、悟性の上に理性を置いています。霊的世界や神秘現象など、理知的に判断できないものを学問から排除し、人間の思考力を最高としたためです。これは、霊的世界に踏み込めなかったカントの悟りの限界であると考えられます。その意味で、私たちが地上の魂修行で悟性を磨くための第一の方法は、「霊的人生観・世界観」を受け入れて神仏への信仰を持つことが出発点です。悟性は「神仏の正しき心の指導に従う良心である」(※2)ので、日々仏法真理を学び、それに則って「信仰生活」を実践することです。また、刻苦勉励した「偉人」の言葉にも悟性が光っているので、偉人からも学ぶことができます(※3)。
第二は、「霊的自己」に目覚めて生きることです。たとえば、大きな志を持って、自分の魂の天命を自覚して生きることや、日々、心を見つめて内部空間を広げていく努力です。心の奥には、広大な霊的世界や宇宙大にまで広がる空間があります。心の修行を続けながら神秘体験を積み、無限の世界に入っていく方法です。
第三は、自らの悟りを高めることで、守護指導霊、高級諸霊、神仏の力とつながり、一体となることです。自力と他力が一体化した異次元パワーが働いてくると、この世の頭脳を超えた認識力が加わってくるのです。
今こそ、悟性は理性に上にある、という価値観の逆転が必要です。なかでも『心に目覚める』には、「悟性」の四つの磨き方、悟性の効用など、悟性について具体的に説かれていますので、ぜひこの機会にご一読ください。
※1『幸福学概論』参照
※2『小説 遥かなる異邦人』参照
※3『心に目覚める』参照
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┃ 3┃この感動をあなたに~読書編:『次郎物語〈上〉〈中〉〈下〉』(新潮文庫)
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日本では、本格的な長編の教養小説の魁(さきがけ)とも言われる本作は、幼少期に里子に出された主人公・次郎の成長の物語。著者である胡人の実体験をもとに描かれたとされ、次郎の心の葛藤を深いところまで描き切っています。
本田家の次男として生まれた次郎は、その幼少期、小学校の用務員(小使い)の妻・お浜のもとに預けられました。「孟母三遷の教え」を旨とした母親・お民の配慮からでしたが、実家に戻ってからは、ほかの兄弟との差別に心を痛め、素直になれないままに成長していくのです。その細やかな心の内面や葛藤の描写は、物事の善悪を見極める大人へと成長するための一つの道筋を示し、児童文学として長年親しまれた理由です。
母性愛を感じ、自立への道を歩むまでの第三部までと、軍事主義的な色彩を強める時代を背景に描かれた第四部以降の作品は、大きく内容を異にしますが、いずれにせよ、昭和初期の日本を舞台とした少年の感動的な成長を描いた物語は、幾度も映画化され、多くの人々から愛されました。
文責:木藤文人
『次郎物語〈上〉〈中〉〈下〉』(新潮文庫)Amazonサイトはこちらへ
(『次郎物語〈上〉〈中〉〈下〉』(新潮文庫)書籍画像は、https://www.shinchosha.co.jp/book/110507/ より引用)
*** 参考文献 ***
不幸との対決の仕方については、私が学生時代に読んだ文章のなかで、心に残っているものがあります。『次郎物語』の著者、下村湖人が書いた「非運に処する道」という題の文章のなかで紹介されていた話です。そこには、若くしてリンゴ園の経営を始め、二十代でかなりの成功を収めた青年と、下村湖人が交わした問答が書かれています。「リンゴ園の経営を始めてから、一番つらいと思ったことは、何でしたか」という問いに対し、その青年は、「この仕事を始めた最初の年に台風に襲われ、せっかく育てたリンゴがむざむざと地面にたたきつけられるのを見て、今にも気が狂いそうでした」と答えています。
しかし、その青年は、自分の“考え方”を変えることで、その後は台風が来て被害が出ても、つらいと思わなくなったそうです。青年はこう語っています。「台風は自然現象だ。毎年吹くものと覚悟しなければならない。リンゴが吹き落とされるのは天意にかなっていないからなのだ。天意にかなったリンゴなら必ず梢に残る。現に、どんなにひどい台風にも吹き落とされないリンゴが、必ず幾つかあるではないか。私は、そう考え方を変えたのです」 やはり、こういう気持ちが大事なのです。自分の育てたリンゴを落とさないために台風を止めることはできません。この事業家にとっては、「台風が来ても落ちずに残るようなリンゴをつくりたい」と考えたことが、人生の一つの転機だったのかもしれません。
(PP.104-107)
※以上『勇気の法』より抜粋
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