TOP>コラム>Winds of Happiness>【人生いつからでも学び直し】第5回 『「未来産業学」とは何か』
コラム
happywinds

【人生いつからでも学び直し】第5回 『「未来産業学」とは何か』

┃ 人生の大学院 幸福の科学 大学シリーズ (#2)

◆━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 2┃Pの書斎より:克己心を養う
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ プロフェッサーの金子一之さんのコラムをお届けします。

以前、企業の社員研修などを行っている講師の方とお話したときに、「若手社員のなかに、“克己”という漢字が読めない人がいるんですよ」という一言に、強い衝撃を受けました。幸いなことに、幸福の科学では「克己心」は常識で、HSUでも一年次の「創立者の精神を学ぶⅡ」という授業でしっかりと学んでいます。

 経典『人を愛し、人を生かし、人を許せ。』には、克己心とは、「弱い自分に打ち克って、素晴らしい人間になっていこうとする精神態度」であり、いろいろなところで道を拓いていける「オールマイティの才能」であると説かれています。

この克己心を養うために必要なことは、第一に「立志」、大きな志を立てることだと思います。
志があれば、現状に甘んじず、大きな理想に一歩一歩近づいていく意欲が湧いてくるからです。人間は、すべての人が自らの人生の目的と使命を持って生まれてきます。その使命の発見は各人の心の奥に埋まっています。これを「内部理想」と言います。だから、自分の心を澄まして内を見つめる習慣を持っていくと、心から「自分はこう生きたい」という強い思いが湧き上がってくるようになるのです(『幸福の科学の十大原理(上巻)』ほか参照)。

 第二は、「目標設定」だと思います。できれば、年初の新鮮なこの時期に一年の目標を考えてみる。さらに、一年の目標に近づいていく「毎日の目標」を設定するとよいです。たとえば、「毎日〇〇ページ、幸福の科学の経典を読む、読書をする」「毎日仏法真理を一人以上に伝える」などと考えてみます。

そして、朝に目標を確認して夜の反省の時間に、できたか、できていなかったかを振り返ります。この“ささやかな”習慣は自らの克己心を養うよい方法だと思います。HSUの年初の授業でも、一年と一日の目標設定をする時間をとったのですが、「やる気が出てきた!」と言う学生が多くいました。みなさまの素晴らしい一年のスタートとなるヒントとなれば幸いです。


著者プロフィル
金子一之(かねこ かずゆき)
 1964年生まれ。武蔵野大学大学院修士課程修了。1990年より幸福の科学に奉職。現在、HSU人間幸福学部プロフェッサーとして、幸福の科学教学、宗教学を担当。著書に、『宗教対立を克服する方法』(幸福の科学出版)などがある。


◆━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 3┃この感動をあなたに~映画編:『PERFECT DAYS』
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━

東京渋谷区と日本財団の共同プロジェクト「The Tokyo Toilet」は、従来から汚い、臭いと評判の悪かった公共トイレを快適にするもので、世界で活躍するクリエーターの手によって2023年までに区内17カ所のトイレが生まれ変わりました。

そのプロジェクトに賛同したドイツ映画界の名匠、ビム・ベンダースが、役所広司を主演に迎えて、渋谷にある公共トイレを舞台に描いた作品が『PERFECT DAYS』です。役所広司は第76回(2023年)「カンヌ国際映画祭コンペティション部門」で、日本人として19年ぶりに男優賞を受賞しました。

代わり映えのない日常のなか、トイレの清掃員として働く平山(役所広司)ですが、彼にとっての毎日は、新しい発見と喜びに満ちていました。いつもの朝の缶コーヒー、車載のカセットデッキから流れる名曲たち、神社の境内にある大木の木漏れ日をカメラに収め、休日のたびに買う100円の古本の文庫がささやかな幸せを感じるルーティン。

日本人の勤勉さ、揺れ動く心の機微、そして、一日一生の精神などが余すところなく画面に映し出されます。そんなある日のこと、思いがけず再会した姪のニコ(中野有紗=新人)。戸惑いながらも彼女を優しく受け止めるなかに、平山の時計の針が過去に揺れ始めます。

映画中の楽曲では、すでにこの世を去ったミュージシャンを懐かしむ声も聴こえてきます。Bob Dylanと並び、ロック界に影響を与えたLou Reed、女優やファッションモデルとしても活躍したNicoなど、首都高を背景に流れる彼らの音楽は、ファンならずとも耳に心地よく響くでしょう。柄本時生、三浦友和、麻生祐未、快優田中泯らが脇を固めていますが、東京2020オリンピック閉会式でソロパフォーマンスを演じたダンサー、アオイヤマダの個性的な表情と自然な演技にも注目です。都会の喧騒のなかで心の内をそっと見つめ直し、日常のなかにささやかな喜びを見つけてみたいと思わせてくれるような作品です。

文責:木藤文人

『PERFECT DAYS』映画サイトはこちらへ
(『PERFECT DAYS』ポスター画像は、https://eiga.com/movie/99306/より引用)

*** 参考文献 ***

 勤勉さのもとにあるものは、いったい何でしょうか。それを考えると、私は、やはり、「志」という言葉が思い浮かびます。古い言葉ですが、どうしても、「志」という言葉が出てくるのです。それは、「世の中に対して、微力であっても、何らかの愛の一滴を加えたい」という気持ちであり、大きな言葉で言えば、「人類の進歩にわずかなりとも貢献したい」という気持ちです。

「世の中を少しでもよくしたい」という思いです。そういう志が、勤勉さのもとにあるのです。(中略)最初は、小さな志でもよいのですが、仕事をしているうちに、だんだん目覚めてくることがあります。「ある日、突如、天啓に打たれて目覚める」ということもありますが、やはり、「仕事をしているうちに、だんだん本気になってきて、熱意を帯びてくる」というのが、本当のところです。必ずそうなると思います。
(PP.81-82)

※以上『不況に打ち克つ仕事法』より抜粋
  L 詳細を見る

企画、構成
編集者プロフィル
木藤文人(きどうふみと)
 ジャーナリスト、宗教家。
大学を卒業後、大手広告代理店に勤務。フリーとして独立後、「週刊東洋経済」「プレジデント」「経済界」「ザ・リバティ」等の執筆を経て、2007年、幸福の科学出版に入局。『天国に還るための終活』等、編著も多数。




メールマガジン「人生いつからでも学び直し」は、2023年10月20日から配信を開始しました。※月1回第2土曜日にて配信中!
 大川隆法著作シリーズから、主にHSUシリーズを紹介して参ります!
 ぜひ、購読してみませんか。メールマガジンの登録はこちらへ

このページのTOP ▲