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【天国に還るための終活】第15回 臨死体験

┃ 誰も教えてくれない本当の終活

 終活ブームの始まりは、2010年前後の日本の社会状況が背景にあると言われます。少子化、核家族化、長寿社会の到来、さらに離婚率の増加も一つの要因です。

また、幸福の科学をはじめとした宗教の社会啓蒙により、人生観や死生観が変化しました。さらに、東日本大震災や近年のコロナ渦も、「死」を見直すきっかけになったと言えるでしょう。

ただ、今の「終活」が、この世的な手続きだけに終始している点は残念でなりません。

本当の終活とは、あの世の世界のことを知り、この世に執着を残してしまうことで家族に迷惑をかけることのないよう、心の備えをすることです。

「天国に還る」ための終活を、ともに考えてまいりましょう。

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┃【天国に還るための終活】
┃ 第15回 臨死体験

◆◇目次◇◆
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 1 天活シリーズ:臨死体験
 2 終活コーディネータによる「されど終活」:お墓、納骨
 3 天国に還るための「反省」のすゝめ:『真実への目覚め』より
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┃ 1┃天活シリーズ:臨死体験
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 「臨死体験」という言葉が広まったのは、今からおよそ30年前、ノンフィクション作家、立花隆氏が著した『臨死体験』という本と、それ以前にNHKで放映された番組(立花氏の臨死に関するレポート)が火付け役だといわれています。海外の研究文献も多く、また、日本でも平安時代の説話集『日本霊異記』や『今昔物語』、新しいものでは明治期、岩手県の伝承を集めた説話集『遠野物語』にも臨死体験と思われる記述が見受けられます。

「臨死体験」には個人差があるものの、寝ている状態では決して見ることのできない風景を見る(幽体離脱)、すでに亡くなった親族と遭う、人生を走馬燈のように振り返る、そして日本人に多いのは、お花畑と三途の川の光景を見るなど、共通項が多いのが特長です。

こうした臨死体験に関する科学的な解釈や仮説は枚挙に暇がありませんが、体験者はそれだけでは納得のできない“謎”めいた感覚が残るといいます。臨死体験後の自身の性格の変化、概ね自己中心的な考え方から利他的な思いへと変わることもその一つでしょう。

宗教に接したことがなく、宗教的教養が乏しいと、「死」の自覚は極めて難しくなります。地上を去ったすべての方が無事に天国に還ることができるよう、霊界についての知識を弘め、正しい信仰を持つことの大切さを伝えているのが幸福の科学の救世活動なのです。


文責:木藤文人

*** 参考文献 ***

●『「知の巨人」のその後―世界は虚無だったか―』
/大川隆法(著)

/1,540 円(税込)
(2021年7月発刊)
 L詳細を見る

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〈本文より抜粋〉
 二〇一四年に、立花隆さんの守護霊との話で、『本当に心は脳の作用か?』という本を出しました。立花さんはNHKの特集などで臨死問題とか脳死問題とかをだいぶ取り上げて、本にも書いて売れたりしたこともあって、私も関心は持っていたのです。(中略)

本を読んで、「これは臨死とかいっぱい書いてある。これは本当はあの世の世界を伝えたいのかな」というふうに読んだ人もいると思うのだけれども、結局、結論はそこまでは至らなかったようです。

本人としては、いろいろな説は紹介しつつも、やはり、「脳のなかの物質、脳内物質が、死の間際に麻酔のように自分を麻痺させて、いい気持ちにしている。脳内モルヒネみたいなものだ。お花畑を見たり、三途の川を見たり、死んだ人に会ったりするのは、そういう麻薬効果みたいなものであり、安楽死できるように人間の肉体というか頭脳ができているのだ」というあたりが本心であったようではあります。

(PP.14-15)

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●『幸福の法』
―人間を幸福にする四つの原理―
/大川隆法(著)

/1,980 円(税込)
(2004年1月発刊)
 L詳細を見る

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〈本文より抜粋〉
 最近では、医学的に、臨死体験というものを通じて、「あの世があるか、ないか」という議論に参加している人もいます。そして、「臨死体験で出てくる世界は、たとえば、草花が咲き乱れている世界や、昔の世界のようなものばかりである。だから、それは、脳のなかの何かの物質が反応して、そういうものが見えているにすぎないのだ。ほんとうに、あの世というものがあるのならば、そんなに大昔の姿であるはずがない。あの世が現代的な世界であったという話を聞いたことはないから、あの世はないであろう」などと言っている人がいます。

しかし、それは間違いです。あの世もまた、この世と同時に変化しています。現代の人が亡くなれば、その人が生きていたときと同じような生活様式が、あの世にも現れています。(中略)あの世には学校も病院もあります。この世にあるように存在します。そういう所で仕事をしている人も数多くいます。その内容も日進月歩で、次々と変わっています。(中略)

したがって、「地上での数十年の人生」という有限の物差しで、時間と空間を考えてはなりません。視野を大きく広げなさい。霊界をも含む大宇宙を創った根本的存在を信じなさい。(中略)そういう信仰というものを、まず基礎に持ちなさい。そう言いたいのです。

(PP.294-299)

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著者プロフィル
大川隆法(おおかわ りゅうほう)
 幸福の科学グループ創始者兼総裁。
1956年、徳島県に生まれる。東京大学法学部卒業。81年、大悟し、人類救済の大いなる使命を持つ「エル・カンターレ」であることを自覚する。86年、「幸福の科学」を設立。信者は世界169カ国以上に広がっており、全国・全世界に精舎・支部精舎等を700カ所以上、布教所を約1万カ所展開している。著作は42言語に翻訳され、発刊点数は全世界で3150書を超える。また、27作の劇場用映画の製作総指揮・原作・企画のほか、450曲を超える作詞・作曲を手掛けている。

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