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第114回【徳ある経営者になろう】シリーズ「理想の会社の創りかた」-勤勉なる精神(5)-

|第114回「理想の会社の創りかた」-勤勉なる精神(5)- #2

 「報徳仕法」は、農民の生活指導などを通じて農業経営の立て直しと農村の復興を目的に、江戸後期に完成したと言われます。なかでも尊徳翁の一番弟子、相馬中村藩の富田高慶は、「報徳仕法」を使って藩の復興を成し遂げました。「報徳仕法」の根本は「至誠」、その上で「勤労」、「分度=平均収入から支出の限度を決める」、「推譲=人を推薦して地位や名誉を譲ること」が重要だと述べています。

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 みなさんが、「生涯現役」を目指し、道を開いていくことによって、後進の者たちも元気になってくると思うのです。

 若者は、いくら自分たちが働いても、「最終的には、『若者一人』で『老人一人』を養わなければならない構造になる」と、さんざん脅されているため、「そんなことはとても無理だ」と思い、やる気が起きなくなっています。それは、要するに、「税率五十パーセント」の社会になることを意味しているわけです。これでは働きがいがありません。

 しかし、その言い訳を断たなければなりません。それを根っこからパシッと断ち、「年寄りもがんばっているのだ。若い者が何を言っているか。もっとしっかり働きなさい。あなたたち若者が働かない言い訳として、年配者を使うなかれ!」と言い返さなければならないのです。

 やはり、「人間は、勤勉に働き、世の中のお役に立ち、収入をつくっていくことが大事だ」と言っておきたいのです。

※以上『生涯現役人生』より抜粋
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 「経済の原理に、倫理が要る」ということです。これは、二宮尊徳的に言えば、「勤勉の精神」です。「やはり、一国の指導者は、国民に勤勉の意欲を起こさせる方向へと導いていかなければいけない」ということです。勤労の精神を育むと同時に、「国家は、どういう方向に向かおうとしているのか」という方向性を指し示す指導者が必要なのです。

 国の指導者は、国民に向かって、「『小さなものをコツコツ積み上げて大きくしていく』という積小為大の精神のなかにこそ、国家の繁栄はある。そうした、新しい倫理に基づく経済体をつくって『大きな仕事』を成し遂げよう」ということを発信しなければいけません。

※以上『未来への国家戦略』より抜粋
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著者プロフィール
大川隆法 Ryuho Okawa
 幸福の科学グループ創始者兼総裁。
1956年、徳島県生まれ。東京大学法学部卒業後、大手商社に勤務し、ニューヨーク本社で最年少の財務担当オフィサーとして、年間1兆円の輸出入、三国間・国内の外為実務の事実上の責任者として活躍した。帰国後、大手銀行二十行の資金交渉担当役に抜擢される。
1986年、幸福の科学を設立し、日本全国、世界各国に精舎、支部・拠点を展開。日本最大規模の組織をつくりあげた。著者の経営理論を実践し、上場した企業も多く、優れた経営者が続々と誕生している。
編集・執筆:木藤 文人[ジャーナリスト]






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