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【天国に還るための終活】第13回 人間関係を調整する方法 -「親子」編-

┃ 本当の終活とは「自分がなぜ生まれてきたのか」を悟ること

 地震、津波、台風、洪水など打ち続く天変地異。そして、昨今、コロナウィルスという感染症(疫病)の流行で、“死”を身近に感じることが増えたのではないでしょうか。

 はるか昔から、「宗教」は死生観、つまり死後の世界のことを教えていました。また、古代ギリシャの「哲学」にしても、ソクラテスやプラトンは魂やあの世の存在について語っています。しかし、科学の進歩とともに、宗教はいつのまにか隅っこに追いやられ、解らないものについては議論しないという「不可知論」へ、さらには神仏や霊界そのものを否定する「無神論」が主流になってしまいました。

 そこに、20世紀後半、「幸福の科学」が出現し、大川隆法総裁による「仏法真理」という教えのもとに霊界、あの世の世界、魂の真実がはっきりと説き明かされたのです。人は例外なく、やがて“死”を迎えます。死後の世界を学べる教科書は「宗教」しかないのです。

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 善悪のけじめを知るためには、「人間の本質は魂であり、魂は『過去・現在・未来』を生き通しの存在であって、この世での人生修行の内容や結果に応じて、死後の行き先が、天上界と地獄界という、二つの世界に分かれていくのだ」という根本的な真理を、まず、つかまなければいけません。

※以上『生命の法』より抜粋
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┃【天国に還るための終活】
┃ 第13回 人間関係を調整する方法 -「親子」編-

◆◇目次◇◆
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 1 今回のテーマ:親子の絆
 2 講師・僧侶によるコラム:「縛(しば)る愛」
 3 スピリチュアルルポ:人心掌握術「曹操」の場合
 4 お知らせ
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┃ 1┃今回のテーマ:親子の絆
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本屋大賞受賞作『そして、バトンは渡された』

 家族に寄り添うという言葉がありますが、この小説の物語を一言でいうとまさにそれかも知れません。主人公の優子は、たった17年の人生で、家族の形態が7回も変わったという経歴の持ち主。

普通、大人の都合でこうした状況に置かれたならば、義理の父母らとの葛藤から、勝手気ままに振る舞うとか、品行方正とはほど遠い人生になることも想像に難くありません。しかし、優子は持ち前の明るさで、そうした環境を受け入れるどころか、逆にそうした試練をさりげなく愉しんでいるようにも思えます。

突拍子もない継母の愛情表現

 小説のなかで、優子を取り巻く人たちは、実に愛情あふれた人たちです。なかでも突如、継母となった梨花さんは、自由奔放で思いついたことをそのままやってしまうような大胆な性格の持ち主。

優子にピアノを弾かせたい一心で、お金持ちを伴侶に選ぶほど、単純かつ明快に自分の人生を選択することができます。その彼女が後に結婚相手に選んだ義理の父(森宮さん)は、真面目一筋。とにもかくにも二十歳しか離れていない義理の娘、優子の父親としての役割を果たすことを最優先に考えています。

大きな愛情に包まれて

 物語のエピローグは、優子の結婚話へと展開します。かつての義理の父母らに報告するうちに、いつの間にか雲隠れしてしまった梨花さんが、若くして病気であったことを告げられます。

梨花「森宮君、優子ちゃんの親に向いてるって思ったの。(後略)」優子「そんなので、結婚したの?」梨花「私の勘、当たってたでしょう?森宮君、優子ちゃんのこと大事にしてくれる。でしょ?」優子「それは、そうだけど、だからって森宮さんに私を押しつけちゃったの?」梨花「押しつけたわけじゃないよ。森宮君、私に優子ちゃんがいることを承知で結婚したんだもん」

優子「そうだろうけど。ずいぶん思い切った行動だよね」梨花「まあね。手術一年後に、また悪いところが見つかって再手術することになって。こりゃ、さっさと優子ちゃんと自分の身の上をなんとかしなきゃって、焦ったんだよね。(後略)」。(『そして、バトンは渡された』[文春文庫]より)

自分の病気のことはともかく、しっかりと義理の娘の幸せを考える。出遭う人、誰からも愛情を注がれた優子の物語は、後に映画化されました。

*** 参考文献 ***

●『コーヒー・ブレイク』
―幸せを呼び込む27の知恵―
/大川隆法(著)

/1,320 円(税込)
(2006年6月発刊)
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〈本文より抜粋〉
 夫婦には深い縁があります。よく「三世の縁」と言われますが、魂の真実を知ったならば、「夫婦は深いところで結ばれている」ということが分かるでしょう。(中略)

また、親子の縁も非常に深いものがあります。親子の関係も、偶然にできることは、まれなのです。親の立場からすれば、「出来のよい子供は、自分との縁で生まれたが、出来の悪い子供は、何かの間違いで生まれたのだ」と思いがちですが、そうではありません。親子の縁のなかにも、魂の教育が織り込まれています。家庭という問題集を解くために、親子の縁は設定されているのです。(中略)

親が子供を育てるなかには、一つの重大な教訓が潜んでいます。それは何かといえば、「親は、子供のなかに、自分の分身、自分の似姿を見る」ということです。それによって、親は、さまざまなことについて身につまされ、子供のときの自己を振り返って、自分の性格がどういうものなのかを知ることができます。子は親の鏡であり、親は、子の姿を見るにつけ、自分自身のことが反省されなくてはならないのです。

また、親にとって、子供は、自分の叶えられなかった夢を叶えてくれる、とても大切な“希望の木”でもあります。そのようにして、親子代々、連綿とロマンが語り継がれていくのです。
(PP.90-94)

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著者プロフィル
大川隆法(おおかわ りゅうほう)
 幸福の科学グループ創始者兼総裁。
1956年、徳島県に生まれる。東京大学法学部卒業。81年、大悟し、人類救済の大いなる使命を持つ「エル・カンターレ」であることを自覚する。86年、「幸福の科学」を設立。信者は世界168カ国以上に広がっており、全国・全世界に精舎・支部精舎等を700カ所以上、布教所を約1万カ所展開している。著作は41言語に翻訳され、発刊点数は全世界で3150書を超える。また、27作の劇場用映画の製作総指揮・原作・企画のほか、450曲を超える作詞・作曲を手掛けている。

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