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【天国に還るための終活】第10回 病に打ち克つ心の力 ―後編―

┃ 本当の終活とは「自分がなぜ生まれてきたのか」を悟ること (#2)

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┃ 2┃講師・僧侶によるコラム:「魂の休息」
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「ネバーエンディング・セミナー」講師・僧侶の田中稔之さんのコラムをお届けします。

 普段、健康な人でも、無理をして病気になるということは、よく聞く話です。しかし、無理がたたるのは肉体的な負荷だけではありません。心も無理をすると体に表れることがあります。病気になって現実から逃げたいという気もちとは違ったものです。

働き盛りのNさんは、いつも忙しい人でしたが、それを楽しんでいるようなところもありました。体力にも自信があったようで、むしろ家族から、「無理しないで、たまには休養をとって」と言われるほどでした。責任感があり、まじめな彼は、いつも仕事のことばかりを考えていたようです。

そんな彼が、突然、仕事中に吐血して救急搬送されてしまいます。「急性出血性胃潰瘍」という診断で緊急手術となり、数日間の入院を余儀なくされたのです。体力があったので回復は早く、すぐに職場に復帰することができました。

しかし、同僚や家族は、不思議な感じを受けたようです。Nさんが、病気になる以前より元気になり、表情も良く、少し性格が丸くなったのではないかと。皆、同じような印象を感じたそうです。Nさんは、入院中、久しぶりに読書をしたりして、ゆったりとした時間を持てたようでした。

そして、日頃、家族や同僚に支えられ、愛されていることをあらためて実感したようです。「毎日が軽やかになった」と言うNさんの体は、自分では気づかないうちに休息を求めていたのかもしれません。しかし、それ以上に「心」が、いや「魂」が充電することを求めていたのではないでしょうか。

人は時折、静かな時間を持って、心の内を見つめることが必要だと言われます。静寂な時間は「暇な時間」ではなく、「魂の休息」として必要な時間ではないでしょうか。


講師プロフィル
田中稔之(たなか としゆき)
 1959年、真言宗の寺院に生まれ、大正大学仏教学部に進学。僧籍を得るが中退し、コンピュータのソフト開発会社に就職する。89年、幸福の科学に奉職。延べ8,000人を動員している「ネバーエンディング・セミナー」講師として活躍。

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 田中講師:セミナーのお知らせ
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 「地獄に堕ちないための終活セミナー」
  テーマ:後悔のない人生を生きるために

◆日時: 2023年6月27日(火)14:00~
◆場所:渋谷精舎(東京都渋谷区鶯谷3-12)TEL 03-3457-1757
 最寄り駅/渋谷駅より徒歩15分
◆有料 ※詳細は、電話にてお問い合わせください。
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┃ 3┃スピリチュアルルポ:「養生訓」の知恵に学ぶ〈後編〉
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 貝原益軒による『養生訓』には、医者の選び方や医の道を志す者への助言が記されています。病気の予防とともに、まずは自らも医療について大体の知識を持つことで、よき医者を選ぶことができるのだと。

また、「医は仁術」であるとし、医道は三代かかると提言しています。そして、医者になるのであれば、「小人医」、つまり、自分の利益を優先する医者ではなく、「君子医」、人を救うことのみを志している者となるよう諭します。『後漢書』の格言には「医は意なり」というのがありますが、病人の心を理解した上で治療に当たれば、よき治療ができるという意味です。医者となった者に対しても、医学書を読むよう日々の精進を促します。

 薬の処方についても詳しく記されていますが、薬は時に毒になることがあり、乱用することを戒めています。人の丈や体重、体力の違い、あるいは夫人、小児への薬の分量などが細かく記されています。また、日本と中国の調剤法の違いにも言及。あらゆる事象が網羅されており、研究しつくされた正確な知識だからこそ、『養生訓』が信頼されるべき理由の一つでしょう。

 そして、老後の道を説きます。子は、親に対して孝行をし、老いた親は晩節を汚さぬよう自重し、瞋(怒り)や貪(欲)を抑制するよう忠告しています。また、子が、親の気持ちを汲んで、愉しんでもらえるようにすることを「志を養う」とし、「口腹(こうふく)」=「飲食の養い」を大切にするよう記されています。とまれ、『養生訓』、なかでも精神論については、時代を超えて読み継がれるべき価値のある一書です。



*** もっとおススメ本 ***

●『ザ・ヒーリングパワー』
―病気はこうして治る―
/大川隆法(著)

/1,650 円(税込)
(2014年8月発刊)
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 本書の第1章は、以前紹介(第8回に掲載)した『奇跡のガン克服法』の講義として語られた内容です。病気を治すための「心の持ち方」やあらゆる病気を撃退する「瞑想法」が説かれています。

第2章ではカルマによって起きる「病気や恐怖症」に言及されていて、誰もが持つ恐怖症について、その原因の一端が明かされます。例えば、「高所恐怖症」や「閉所恐怖症」の場合、かつて、高い処から落ちて死んでいる、何らかの理由で生き埋めにされたというケースが多いと言います。「水が怖い」人などは、水没や水の事故、洪水などを経験した魂の記憶が、恐怖心として残っているそうです。

第3章は病気に関するQ&A、第4章では、さまざまな病気に悩む人へのリーディングを通じて、その理由を探ります。「信仰の力」が奇跡を起こすことを実感できる内容の一書です。


企画、構成
編集者プロフィル
木藤文人(きどうふみと)
 ジャーナリスト、宗教家。
大学を卒業後、大手広告代理店に勤務。フリーとして独立後、「週刊東洋経済」「プレジデント」「経済界」「ザ・リバティ」等の執筆を経て、2007年、幸福の科学出版に入局。『天国に還るための終活』等、編著も多数。




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