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Winds of Happiness
2025.06.26

第135回【徳ある経営者になろう】シリーズ『経営者マインドの秘密』に学ぶ経営術(4)

第135回 シリーズ『経営者マインドの秘密』に学ぶ経営術(4) #2

 第4章は、「二宮尊徳流経営サバイバル術」です。この章の重要なポイントは、統制経済の復活や全体主義化の傾向のなかで、ゼロから富をつくっていくための大切さや、仕事の見直し、ダム経営などについて、二宮尊徳流の経営術が説かれているところです。第4章のキーワードから関連する経典を紹介します。

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【創意工夫】
 私は、「どのような不況のときでも、着実に業績を伸ばしている会社や事業はある」と述べておきたいと思います。むしろ、「不況のときこそ、創意工夫が試される」と考えたほうがよいのかもしれません。好況のときは、誰が商売をやってももうかるのですから、こんなおもしろいことはありません。誰がやってももうかる商売であれば、誰もがその仕事を始めようとします。その結果、過当競争が始まり、淘汰が行われます。ほんとうに必要なものかどうか、ふるいにかけられて、倒産するところが出るのです。

 問題は、そのときに、あなたがどちらに入っているかです。運命の女神から見て、不要な側、整理される側に入っているのか、あるいは、岩盤のごとく粘り、生き残る側に入っているのか、そのどちらかでしょう。いまの業界のなかで生き残っていくためには、創意工夫が必要になります。同業他社がやっていない工夫を何かすることです。他と違うユニークなところを出して目印をつくり、差別化することです。

 創意工夫の余地がないかどうか、もう一度、冷静に考えてみていただきたいのです。

※以上『「幸福になれない」症候群』より抜粋

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【仕事の見直し】
 仕事というものは、組織が大きくなってくると、いろいろとできてくるものです。昔つくった仕事がそのまま残り、さらに、新しい仕事ができてきます。そして、その調整のためのセクションがつくられます。そこがまた仕事をつくり始めます。こうして、仕事は基本的に増えていくのです。

 利益が少なくなってくると、「コストダウンをしなくてはいけない」などと、いろいろ言うのですが、「仕事そのものが無駄である」という場合も多いのです。その仕事は、ある時期においては必要だったのでしょうが、現在では要らなくなっているわけです。

 「やらなくてもよい仕事は、やめてしまう」ということが、いちばん大事です。「やめてしまうと、仕事がなくなり、職業の危機になる。クビになるかもしれない」ということで、それが怖くて、やめられないでいることが多いのです。しかし、やらなくてもよい仕事は、やはり、大胆にやめるべきです。そして、新しい仕事を探さなくてはいけません。もっと生産性の高い、付加価値の高い仕事をつくらなければ駄目なのです。

※以上『社長学入門』より抜粋

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著者プロフィール

大川隆法 Ryuho Okawa
 幸福の科学グループ創始者兼総裁。
1956年、徳島県生まれ。東京大学法学部卒業後、大手商社に勤務し、ニューヨーク本社で最年少の財務担当オフィサーとして、年間1兆円の輸出入、三国間・国内の外為実務の事実上の責任者として活躍した。帰国後、大手銀行二十行の資金交渉担当役に抜擢される。
1986年、幸福の科学を設立し、日本全国、世界各国に精舎、支部・拠点を展開。日本最大規模の組織をつくりあげた。著者の経営理論を実践し、上場した企業も多く、優れた経営者が続々と誕生している。

編集・執筆:木藤 文人[ジャーナリスト]


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