┃ 人生の大学院 幸福の科学 大学シリーズ (#2)
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┃ 2┃Pの書斎より:自己中にならないために
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ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ プロフェッサーの金子一之さんのコラムをお届けします。
「自己中」になりたくないと思いつつも、自分中心に考えて悩みから抜け出せないのが、私たちの不幸感覚の原因かもしれません。仏教で言う「執着」です。この自分への執着を断つ実践法として、幸福の科学が示している教えの一つが「与える愛」です。他者への愛の心を起こすことで自己愛から離れられるのですが、そう簡単に変わらない辛さがあります。
しかし、他者や神への献身のために生きる敬虔な信仰者の姿を見て、自己中に生きる愚かさを痛感することがあります。聖ベルナデットに関する映画を観てそう感じました。(※『THE SONG OF BERNADETTE』)。貧しく無学で病気がちのベルナデットの前に、突然、聖母マリアが現れます。当然誰も信じず非難されますが、マリア様に言われた通りのことを行ったら泉が湧き出し、その水を浴びると難病が治る奇跡が次々と起きはじめます(「ルルドの泉」)。このときの彼女を取り巻く人びとの反応は興味深いものでした。第一に、当時のインテリ階級の反応です。曰く、科学に反する。わが市にとって恥ずかしい、と。無神論の進歩的知識人が、19世紀ヨーロッパに現れているのがわかります。第二は、聖職者たちの反応です。曰く、三位一体もわからない娘の前に聖母が現れるはずがない。正直に嘘をついていると言いなさい、と迫ります。
このときベルナデットは、町の権力者や聖職者たちの尋問にひるまず、「私は、嘘は言えません。ほんとうであるとしか言えません」と毅然として答えます。カトリック教会も正式に調査を行いますが、彼女が見たマリア様の姿や対話の内容から疑う点がなく、この奇跡を認定します。短い生涯ですが、無欲で、純粋に神を信じ、他の人の癒しを優先した献身的な彼女の生き方に深く感動しました。
経典『アイム・ハッピー』には、「目に見えない神仏の愛を具体化するのが、実は、信仰者たちなのです」と説かれています。私も、この言葉をいつも心に刻んで、与える愛の実践者でありたいと思います。
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┃ 3┃この感動をあなたに~映画編:『リー ミラー 彼女の瞳が映す世界』
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世界的にハイファッションをリードしてきた「VOGUE」誌を飾り、トップモデルとして華やかな人生を謳歌していたリー・ミラー。その後、彼女が20世紀を代表する報道写真家へと転身する姿は、誰も想像だにしていませんでした。本来、愛そのものであるはずの人間が、時として見せる愚かさと残忍さは、彼女の瞳にどう映ったのでしょうか。
南仏でアーティスト仲間と休暇を過ごしていたミラーは、自信に満ち、なおも奔放で魅力的でした。その地で、彼女はある芸術家と出逢い、たちまち恋に落ちます。しかし、ほどなくして始まった第2次世界大戦が、日常を一転させます。彼女は恋の道を選ばず、写真家へと転身。アメリカの「LIFE」誌のフォト・ジャーナリストとチームを組み、戦禍のなかで息を飲むような写真を撮りつづけます。その後も従軍記者として戦地に赴き、ヒトラーが犯した最大の過ちに目を背けず、一途に現実と向き合いつづけました。爆風に飛ばされても、決してカメラを手放すことなく……。
1945年、自死したヒトラーのアパートの浴室で、自らのポートレートを撮影。戦争の終わりを告げますが、戦争を通じて彼女の目に深く焼きついたさまざまな悲哀は、戦後も長く、彼女を苦しめることになるのです。彼女の心のなかの葛藤は、霊的な人生観を通さずして、暫くは癒されることはないかも知れません。しかし、自らの命を賭けて、戦争の悲惨さを訴え続けたその情熱は、多くの人びとに感動と教訓を与えました。
リー・ミラーを演じ、製作総指揮を兼ねたケイト・ウィンスレットはゴールデン・グローブ賞の最優秀主演女優賞にノミネート。監督は長編映画監督デビューとなるエレン・クロスで、ウィンスレットが彼女を抜擢しました。
文責:木藤文人
『リー ミラー 彼女の瞳が映す世界』公式サイトはこちらへ≫
(『リー ミラー 彼女の瞳が映す世界』ポスター画像は、https://eiga.com/movie/103445/ より引用)
*** 参考文献 ***
「社長」の肩書が付いていると、その人が出したアイデアに対しては、誰も、「良い」とも「悪い」とも何も言ってくれません。そのため、アイデア自体が古くなったり枯渇したりしていても、チェックする人がいないのです。(中略)これは、会社の社長だけでなく、画家や写真家、歌手などの個人業でも同じです。歌手であれば、ほめられることばかりではなく、批判を受けることもあります。(中略)会社の社長でも、普通の個人でも、批判を受けるのはきついものですが、何とか、それを乗り越えることを考えてください。批判を受けたときには、そういう批判があるということを、いちおう、念頭に置いて、「自分を照らす鏡」にしなければいけません。そのように、批判をしてくる人のなかにも、“先生役”になるような人はたくさんいます。(中略)ライバルや敵に当たるものからの批判は、意外に、「今、あなたが何をしなければいけないか」ということを教えてくれる、「アイデアの宝庫」であることが多いのです。(PP.82-85)
※以上『創造の法』より抜粋
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