小説 妖怪すねかじりと受験家族へのレクイエム
在庫 アリ
発送日目安 翌日(祝・休日を除く)
送料無料
幸せにはなれない。
東大卒の両親のもとに長男として生まれた、その男。
親の期待やまわりの愛情を裏切り続け、“妖怪すねかじり”は本性を現す。
学歴こそ人生の勝利と考える受験ママ、
コツコツと努力を重ねた長女、そして、弟妹たちの受験の光と影……。
子供たちそれぞれの成長も失敗も辛抱強く見守り、励まし、愛し続けた父――。
その切なくも慈悲深い想いに、心が締めつけられる。
コラム
浮かび上がる“ある家族の肖像”

よく一緒に購入されている本
特に今世は悔い無きように 様2022/05/07
★★★★★欠落させてはならないもの
実際のところ、今の日本のように、宗教、真理を学び、心を調えるという修養が欠落している状況にあっては、たとえ一流大学に入るための受験勉強を一生懸命やり、そしてその大学で勉強したとしても、真に価値あるものとそうでないものとを見抜く力のようなものは養われてこないのではないか。こういうことだと、下から上まで、庶民からエリート層、知識層に至るまで、表面的な言論に流されることになってしまうのではないか。
60代/男性 様2022/03/31
★★★★★現代の「イソップ物語」
随所にウイットやユーモアが感じられ、内容のシリアスさのわりに悲愴感がなく、読後感が意外に軽やかなことに驚いた。「学歴信仰は、ドロップアウトすると『妖怪すねかじり』を生み、勝者となっても『天狗』への道が開ける」という反面教師的な教訓、勤勉な努力と心の修行の大切さが説かれた、現代の「イソップ物語」のように感じた。
40代/男性 様2022/03/31
★★★★★与えられても、与えられても……
与えられても、与えられても、人から愛を奪い続け、そればかりか、その人を裏切って誹謗中傷する息子の姿は、過てる現代人の象徴にも読めました。
50代/女性 様2022/03/31
★★★★★「本当の頭のよさとは」という問いが、絶えず頭を占める
臨場感あふれる展開に引き込まれ、一気に読んでしまいました。読みながら、さらに読後も「本当の頭のよさとは」という問いが、絶えず頭を占めています。親や教育を担う人間の焦り心の描写は、自分自身の姿勢を顧みる糸口となりました。また、塾で最上位クラスに居続けることは、受験期の親子にとっては憧れの状態でも、そのまま一生を貫く努力の姿勢や宗教的人格を練ることに繋がる訳ではないと腑に落ちました。まさに「レクイエム」です。
50代/男性 様2022/03/30
★★★★★「親の心、子知らず」
「親の心、子知らず」という言葉が心に浮かび、思わず天を仰ぎたくなるような読後感でした。
30代/女性 様2022/03/30
★★★★★受験の勝利だけが人生の勝利ではないことをリアルに感じた
テンポ良く進むストーリーに引き込まれながらも、受験の勝利だけが人生の勝利ではないことをリアルに感じる、教訓に満ちた一冊。
40代/女性 様2022/03/30
★★★★★言葉の真実味
「成功の裏には、必ずシャドウ(影)が発生する」という言葉の真実味がすごかったです。