誰も教えてくれない本当の終活 (#2)
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┃ 2┃終活コーディネータによる「されど終活」: 遺書と遺言書とエンディングノート
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「ネバーエンディング・セミナー」講師・僧侶の田中稔之さんのコラムをお届けします。

この世での人生を終え、あの世へと旅立つにあたって、家族や大切な方へ自分の思いを伝える方法はいくつかあります。よく言われるのは三つ。「遺書」と「遺言書」と「エンディング・ノート」です。似たようなものに思えますが、それぞれ性質が違い、役割が違うと考えて良いでしょう。
「遺書」はいわゆる手紙です。大切な方へ手紙を書いて、感謝の気持ちや、生前に伝えらなかった思いを書き遺すのに適しています。ただ、法的効力はありません。しかしながら、素直な気持ちを思いのままに伝えることができるでしょう。
そして、「遺言書」は法的効力を有するものです。ですから遺産の分割や権利の譲渡などには「遺言書」が必要となります。しかし、正しく効力を発揮させるには、法律に則ったルールがありますので、立会人などを必要とするような「形式」が重要となります。ですから赤裸々な気持ちを打ち明けるものではありません(付言事項として、気持ちを記載することも可能ではありますが)。
さらに「エンディング・ノート」というものがあります。いま流行っている“終活”で使われるものですが、細かな申し送り事項などを記載することも、素直な気持ちを書くことも可能です。特に形式にはこだわりませんし、終活しながら思いつくままに書き込んでいくことができます。法的効力はありませんが、そこに綴られた内容は、遺族も無下には出来ないでしょう。
このように、それぞれ違った性質のものですが、その思いや状況に合わせて使い分けると良いと思います。もちろん同時に複数種類を準備しておくことも可能です。いずれにしても大切なのは遺される人への思いやりではないでしょうか。執着を持たず、想い残しのないように、そして遺族の幸福をこそ祈っていただきたいものです。それはあなたの人生の総決算にあたるものであり、今世で到達したあなたの心境そのものでもあるからです。
相続診断士:田中稔之
◎―― 田中講師:セミナーの
お知らせ ――◎
「七の日式典」
テーマ:「祈りの力」+
「人生・終活相談」(要予約)
◆日時: 2025年11月27日(木)11:00~
◆場所:渋谷精舎(東京都渋谷区鶯谷3-12)
TEL 03-3457-1757
最寄り駅/渋谷駅「新南改札」より徒歩7分
◆有料 ※詳細は、電話にてお問い合わせください。
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┃ 3┃天国に還るための「反省」のすゝめ:『幸福の法』より
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●『幸福の法』
―人間を幸福にする四つの原理
/大川隆法(著)
/1,980 円(税込)
(2004年1月発刊)
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〈本文より抜粋〉
「反省という行為が、どれほど世界観と結びついているか」ということ、要するに、「霊界とこの世をつなげた世界のなかにおいて、反省は、一種の物理学的法則、仏法真理的な物理学的法則を担っているものである」ということに気づいてほしいのです。(中略)人間は、間違いを犯す存在であり、間違いを犯す自由を与えられていますが、もちろん、間違いを修正することができるから、それが許されているところがあります。(中略)すでに終わったことで、この世的な事実や、肉体にかかわる事実については、もう取り消しはできないかもしれませんが、心的事実、心のなかの事実については取り返しがつくのです。心の世界は過去・現在・未来を貫くものだからです。
(中略)心のなかの想念帯には、“赤字”で記された悪い事実や思いがたくさん入っています。しかし、そのような、生まれてからこのかた、ずっと記録されてきたことを、正しい仏法真理に照らして、きちんと反省し、「自分は間違っていた。これは、こうすべきであった。今後は、こういうことはすまい。こういう悪い種はまくまい」と思って修正していくことによって、この赤字が、黒字ならぬ金色の文字に変わっていくのです。この世のものには、取り返しがつかないことはたくさんありますが、心のなかの事実は取り返しがつくのです。そのために反省が与えられているわけです。
(PP.270-272)
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