病の時は、反省と感謝のとき(#2)
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┃ 2┃ドクター秋子の「ちょこっと健康法」:薬膳料理と健康(3)
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ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ ビジテイング・プロフェッサーの片岡秋子さんのコラムをお届けします。

前回は「五臓」の「臓」には、人間が生きていく上で必要なものを蓄える機能があり、それぞれに血の流れや消化吸収、呼吸機能などをコントロールしていること。また、「五味」といわれる五つの味(甘味、苦味など)が、この「五臓」と対応していることなどを学びました。
そして、「五臓」や「五味」が、自然界を五つに分類する「五行」(木、火、土、金、水)という考えに基づいていることをお伝えしました。例えば「五行」の「木」の場合、「五臓」では肝臓、「五味」では酸味に対応し、精神の安定や慢性の疲れに働きかけます。「火」は、心臓、苦味に対応し、動悸や多汗などの症状に働きかけます。「土」は、脾臓、甘味に対応し、食欲不振、虚弱体質に働きかけます。また、「金」は、肺臓、辛味に対応し、冷え性やうつ状態の症状に働きかけます。そして、「水」は腎臓、鹹味(塩辛い味)に対応し、頻尿や膀胱炎の症状に働きかけます。
「薬膳」の基本的な考え方として「陰と陽」があります。夜と昼の移り変わりのことですが、「陰」は夜で、暗い、冷たい、重い、じめじめといったイメージ。一方で「陽」は昼で、明るい、温かい、乾燥するイメージがあります。体というものは、どちらに傾いても好ましくありません。「陰」に傾くと、体が冷え重く、節々が痛みます。「陽」に傾くと、肌が乾燥して、吹き出物の原因になります。つまり、「陰」と「陽」がバランスよく存在するために「薬膳」があると言えます。
最後に、代表的な五つの体質の特徴とおすすめの「薬膳」食材をお伝えします。
□陰虚(いんきょ)体質:体液、体を潤す水分が不足している体質
おすすめの食材:ネバネバ食材で体を潤す働きがあるオクラ、山芋(生)など
□気虚(ききょ)体質:体の「気」が不足している体質
おすすめの食材:タンパク質に富む豆類、魚類、肉類、卵、生姜やニンニクなど
□気滞(きたい)体質:「気」がうまく行き渡らず、エネルギーが循環していない体質
おすすめの食材:イカ、シジミなどの魚介類
□血虚(けっきょ)体質:血が不足して、循環が悪くなっている体質
おすすめの食材:血液に似た色の濃い、黒ゴマ、レバー、赤身魚など
□血瘀(けつお)体質:血の循環が悪くなっている体質
おすすめの食材:新陳代謝を改善するウナギ、青魚、ニラ、玉葱など
看護学博士:片岡秋子
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┃ 3┃心に問いかける一言:8つ目
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(36) 憎しみや悲しみ、苦しみが、病巣を作っていないか、考えてみよう。
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