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Winds of Happiness
2025.11.21

【天国に還るための終活】第9回 魂の真実①「中絶編」

誰も教えてくれない本当の終活

 終活ブームの始まりは、2010年前後の日本の社会状況が背景にあると言われます。少子化、核家族化、長寿社会の到来、さらに離婚率の増加も一つの要因です。

また、幸福の科学をはじめとした宗教の社会啓蒙により、人生観や死生観が変化しました。さらに、東日本大震災や近年のコロナ渦も、「死」を見直すきっかけになったと言えるでしょう。

ただ、今の「終活」が、この世的な手続きだけに終始している点は残念でなりません。

本当の終活とは、あの世の世界のことを知り、この世に執着を残してしまうことで家族に迷惑をかけることのないよう、心の備えをすることです。

「天国に還る」ための終活を、ともに考えてまいりましょう。

◆◇目次◇◆
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 1 天活シリーズ:魂の真実①「中絶編」
 2 終活コーディネータによる「されど終活」: 遺書と遺言書とエンディングノート
 3 天国に還るための「反省」のすゝめ:『幸福の法』より
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┃ 1┃天活シリーズ:魂の真実①「中絶編」
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 一人の人間としてこの世に生まれてくる赤ちゃんの権利は、護ってあげたいと思うのが普通の人の気持ちでしょう。しかし、その気持ちをもってしても出産が困難な状況にある女性は少なくありません。日本には「母体保護法」という法律があり、特定の条件下での人工妊娠中絶が認められています。一つは母体に心疾患などの身体的理由があり、妊娠の継続が難しい場合、また、経済的な理由、そして、暴力などの犯罪による妊娠の場合などです。ただ、一方では人工妊娠中絶の手術にも大量出血などのリスクがあり、次の妊娠機会への妨げとなる場合もあります。近年、高齢出産が注目されるなか、小中学生での妊娠は年間400件以上に及んでいますが、SNSなどの影響で安易な性交渉による若年層で妊娠が増えているわけです。いずれにせよ、正しい知識の獲得とともに、倫理観などのモラルの向上も求められます。

 さて、幸福の科学では原則として中絶には反対の立場です。もちろん、「母体保護法」などの条件下においては例外です。大川隆法総裁の霊査によると、女性が妊娠して満九週目になると魂が宿ります。魂の存在を認めない唯物的な考えの人にとっては、中絶は何ら問題ないと思うようですが、霊的な真実としては、人工流産によって、せっかくお腹に宿った魂たちが数多く殺されているというのが実状です。2023年の統計によると、届け出のあった件数だけでも12万5千人あまり。ここ十年では減少傾向にあるものの、届け出のないケースも少なくないため、実数はもっと多いとも言われています。生前、この世の両親となるべき人と約束して魂修行を計画して宿ってくる魂だけに、そのショックは大きいといわれます。天上界にいる諸霊であったとしても、地上の人間の思うことをコントロールすることはできません。その意味では、仏法真理などを通じて霊的人生観を学ぶことがなければ、地上に生きる人間と天上界にある守護霊、指導霊との間には、認識の齟齬が絶えないと言えるかも知れません。

文責:木藤文人

*** 参考文献 ***

●『心と体のほんとうの関係。』
―スピリチュアル健康生活
/大川隆法(著)

/1,650 円(税込)
(2008年6月発刊)

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〈本文より抜粋〉

 中絶によって、いま、霊界は大混乱を起こしています。(中略)せっかく、人間として何十年か生きる人生計画を立て、地上の世界に出ようとしたのに、母親の胎内にいるときに中絶されてしまうと、それが魂の傷となって残るのですね。そして、次回、地上に出ようとするときに、「また同じ目に遭うのではないか」という恐怖心となって出てくるわけです。

また、出産によって地上の空気を吸ったり、出産前であっても、人間としての意志を持つ程度にまで胎内で成長したりした場合には、あの世に還ると、すぐには元の姿に戻れないため、子供の魂として成長していかなくてはなりません。それから大人の意識になるまでには、地上的に言うと二十年ぐらいはかかります。

本人に縁のある霊たちが来て、その霊的な子供が、赤ん坊から元の大人の自覚に戻るまで、あの世で面倒を見なければいけないわけです。これは魂の進化にとっては非常にマイナスです。中絶は、なるべく避けるに越したことはないのです。

(PP.122-123)

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●『地獄の法』
―あなたの死後を決める「心の善悪」
/大川隆法(著)

/2,200 円(税込)
(2022年12月発刊)

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〈本文より抜粋〉

 子供であっても、某宗教(『生長の家』)のように、「七歳までに死んだ人は全員、高級霊だ」と言うようなところもありますけれども、そんなことはありえません。人間としての十分な意識を持っていないうちに死んだ人の場合は、迷っていることが多いのです。(中略)だから、「賽の河原で石を積む」というようなことが仏教系では昔から言われていますけれども、そうした、早くして死んで迷っている子供たちが集まっている地獄もあります。(中略)

 親のほうは妊娠中絶等をけっこうやっているとは思いますし、産んだ場合のほうがもっと地獄領域が広まることもあるので、「やむをえない場合もある」とは思うのですが、「原則、魂が宿っているものだ」と思って、妊娠中絶等をやって死なせた場合には、ちゃんと仏法真理を理解して、供養する気持ちを持ったほうがいいと思います。(中略)実態問題として、「子供だから、死んでからどうしていいか分からないで、親に頼る以外に方法がない」という場合もあるのです。そういう場合は、ちゃんと弔ってあげることは大事なことだと思います。(中略)それから、お墓とかにちゃんと、死んだあとに埋葬してあげて、きっちりと祀ってあげることも、基本的には「人間としての徳」だと私は思っています。

(PP.144-146)

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著者プロフィル

大川隆法(おおかわ りゅうほう)
 幸福の科学グループ創始者兼総裁。
1956年、徳島県に生まれる。東京大学法学部卒業。81年、大悟し、人類救済の大いなる使命を持つ「エル・カンターレ」であることを自覚する。86年、「幸福の科学」を設立。信者は世界186カ国以上に広がっており、全国・全世界に精舎・支部精舎等を700カ所以上、布教所を約1万カ所展開している。著作は42言語に翻訳され、発刊点数は全世界で3250書を超える。また、28作の劇場用映画の製作総指揮・原作・企画のほか、450曲を超える作詞・作曲を手掛けている。