TOP>コラム>Winds of Happiness>【人生いつからでも学び直し】第20回 『究極の国家成長戦略としての「幸福の科学大学の挑戦」』
コラム
happywinds

【人生いつからでも学び直し】第20回 『究極の国家成長戦略としての「幸福の科学大学の挑戦」』

┃ 人生の大学院 幸福の科学 大学シリーズ (#2)

◆━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 2┃Pの書斎より:なお、一歩を進める
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ プロフェッサーの金子一之さんのコラムをお届けします。

 「なお、一歩を進める」精神は、幸福の科学の信者として重視している考え方です。私自身は、以下の三つを指針としています。

 第一は、毎日の「反省」の指針です。夜に一日を反省する時に、今日も新たな一歩を付け加えることができたか、と点検することは非常にやりやすい精進の反省です。大川総裁も、何も進めずに一日を終えることはなかったかと振り返られ、毎日反省されていると説かれています。進んでいないと気づけば、そこからでも「何かできないか」と考えて、一歩進める。この積み重ねは、自らの消極的な心を積極的マインドに変えていく力となり、結果的に大きな仕事を遺すことになります(『「経営成功学」とは何か』参照)。

 第二は、「勇気」の指針です。「なお、一歩を進める」ということを自戒の言葉として持てば、「言い訳をせず、環境に左右されず、積極的に道を切り拓いていく」という未来志向の心の態度が生まれます。これは、リーダーの心得でもあります。明るく建設的な考え方は、多くの人たちを鼓舞する感化力、愛となり、その人に人望が集まります。すなわち、「毎日一歩を進めようとしている人を、まわりは放っておかない」のです(『仕事への言葉』53参照)。

 第三は、「信仰心」の指針です。「もうここまでか」とあきらめかけた時、「なお、一歩を進める」と自分を励まして仕事を進めてみる。すると、自らの隠された力が引き出され、限界が突破できるのです。大川総裁は、「もう与えるべき愛など何一つ残っていないと感じられた時に、一歩を進めて、目の前のドアを押してみよ。その部屋で仏はあなたがたを待っているのだ。」と説かれています。この言葉に、私は何度も救われました。仏がそこにおられることを信じ、一歩を踏み出すというささやかな行為によって、新たな道が開けることを幾度も経験しました。

 みなさまもぜひ、「なお、一歩を進める」ことを、一日の指針として実践してみていただきたいと思います。


著者プロフィル
金子一之(かねこ かずゆき)
 1964年生まれ。武蔵野大学大学院修士課程修了。1990年より幸福の科学に奉職。現在、HSU人間幸福学部プロフェッサーとして、幸福の科学教学、宗教学を担当。著書に、『宗教対立を克服する方法』(幸福の科学出版)などがある。


◆━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ 3┃この感動をあなたに~書籍編:『不毛地帯(一)~(五)』
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 社会派小説の書き手の第一人者と言われる山崎豊子の不朽の名作。彼女は毎日新聞の記者としての仕事の傍ら、1957年、親子二代にわたる店の“のれん”の再興に駆けた大阪商人の不屈の闘志を描いた『暖簾』を発表します。その後、日本のエンタメ界の礎をつくった女性興行師を描いた『花のれん』で直木賞を受賞。小説家として独り立ちして以降も、『女の勲章』、『白い巨塔』、『華麗なる一族』と、人間の心の奥に潜む欲望と葛藤を次々と描き続けました。

 1976年、『不毛地帯』を発刊。この作品の主人公、壱岐正は、実在する人物である瀬島龍三をモデルの軸として描かれました。彼は軍人としての人生を出発点として、やがて大本営参謀として太平洋戦争に臨みます。終戦の工作に赴いた中国・満州でソ連軍に抑留され、11年もの長きにわたって生死の極限状態に置かれますが、ついに帰還を果たすのです。抑留時代、捕虜として肉体も精神もズタズタになるまで耐え抜いた執念が、山崎ならではの骨太の筆勢によってリアルに伝わってきます。

 第二の人生として商社マンとなった彼ですが、地獄のような抑留生活の傷も癒えぬままに、再び「商戦(商売合戦)」という新たな戦いへと身を投じていくのです。時として命すら賭けなければ生きられない「生き馬の目を抜く」世界。自らの正義を貫こうとしても、出世や名誉という欲望が渦巻く世界に引きずり込まれていきます。
いつ、誰が味方になり、敵になるのか……。人の心という依り代に、目まぐるしく宿り代わる正邪の念が、人をそれぞれの運命へと誘っていきます。ある意味、神に選ばれし者の心の葛藤と、男の潔さを見事に映し出した小説です。

文責:木藤文人


『不毛地帯(一)~(五)』山崎豊子著(新潮文庫)はこちらへ
(『不毛地帯(一)~(五)』山崎豊子著(新潮文庫)書籍画像は、https://www.shinchosha.co.jp/book/110440 より引用)

*** 参考文献 ***

 社会復帰してからも、なかなか節を曲げない部分もあった。請われて商社に入ったところが、だんだん、もとの「軍の参謀的機能」の面が大きくなっていってね。“商戦”というかたちではあるけれども、やっぱり、そういう世界にまた突入していって、戦いに入っていく。(中略)
 でも、それも終わって、内閣の顧問みたいなものをやったり、皇室関係にもアドバイスしたりというふうに、すごく巨大なかたちになっていった方ですよね。これを解明するのは、そんなに簡単なことではなかったと思うんだけど、「神仏は、なぜ、こういう人をつくられ、こういう運命のなかに置かれて、実験されているのか」を、やっぱり知りたいよなあ。だから、「神のお心」が知りたいんですよ。善悪だけというよりは、本当に、神のお心、「なぜ、そうされるのか」っていうことを知りたいんですよねえ。
(PP.97-98)

※以上『山崎豊子 死後第一声』より抜粋
  L 詳細を見る

企画、構成
編集者プロフィル
木藤文人(きどうふみと)
 ジャーナリスト、宗教家。
大学を卒業後、大手広告代理店に勤務。フリーとして独立後、「週刊東洋経済」「プレジデント」「経済界」「ザ・リバティ」等の執筆を経て、2007年、幸福の科学出版に入局。『天国に還るための終活』等、編著も多数。




メールマガジン「人生いつからでも学び直し」は、2023年10月20日から配信を開始しました。※月1回第2土曜日にて配信中!
 大川隆法著作シリーズから、主にHSUシリーズを紹介して参ります!
 ぜひ、購読してみませんか。メールマガジンの登録はこちらへ

このページのTOP ▲