
2025年06月01日
【時事メルマガ】隠蔽するメディア
政治とは、この世の現象として現れてくる具体的な活動ですが、そのもとにあるものは、やはり、何といっても、政治哲学、理念、あるいは基本的なものの考え方や価値観です。そういうものが投影されて、現実の政治的な活動になってくるわけであり、その意味で、政治思想、政治哲学というものは非常に大事です。このバックボーンのところが、どういうものであるかによって、現実に現れてくる活動や行動が大きく変化してくるのです。
※以上『政治の理想について』より抜粋
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● タイトルは「衰退と隠蔽」
● メディア・リテラシーとは
● ウクライナ紛争について
● 歴史と教養
● 成功の原動力
● 今、読み返したい この二冊!
❚ 報道
海外メディアによれば、バイデン前大統領が任期中に見せていた明らかな衰えとメディアによる隠蔽について暴露した、ジャーナリスト二人による共著が5月に出版されることがわかった。「CNN 2025.2.27」
BBCによると、バイデン前大統領の個人事務所が5月18日、悪性度の高い前立腺がんが骨に転移していると発表。翌日には、バイデン氏自身がそのことについてソーシャルメディアに書き込んだと報じた。しかし、バイデン氏の明らかな衰えは在任中から指摘されていたことで、その共著では隠蔽工作が問題視されているという。トランプ氏も悲しいと語る一方で、記者団を前に「ここまで危険な状態になるには何年もかかるはず」と疑問を呈した。書籍タイトルは「原罪:バイデン大統領の衰退と隠蔽、そして再出馬という悲惨な選択」。いわゆる「核のボタン」を押すことのできる米国大統領の健康状態が隠蔽されていたとすれば、もはや米国左翼メディアは死に体であり、存在すら許されないだろう。
メディア・リテラシーという言葉がある。巷間にあふれるさまざまなメディア(情報提供機関)は、一つの傾向性を有している。その傾向性を見抜き、そのなかで本当に大事なものは何かを探り当てる力、つまり「メディアを読み解き、解析、解読する力」のことをメディア・リテラシーと呼ぶ。さらに言えば、それらの情報を読み解いた上で、一定の結論、いわゆる「落としどころ」を見いだすことも重要となる。これを身につけていないと、氾濫するフェイクニュースに翻弄され、時として間違った方向へと舵を切ってしまうことになる。
メディアがすでに死に体であることが世間に晒された象徴的な出来事の一つに「ロシア・ウクライナ紛争」がある。当時のほとんどのメディアは、一斉にロシアが悪で、ウクライナが善であるというスタンスを取った。当時の米国はバイデン政権であり、左翼メディアが強かったせいもあるが、トランプ大統領のようにゼレンスキーを「選挙なき独裁者」と一喝する勇気ある者はいなかった。しかも、トランプ大統領は、「ウクライナ消滅」にまで言及している。将棋で言うところの「飛車」、「角」抜きで戦いをしているロシアの実力を見抜いていた。日本のメディアは、可哀想なくらいに愚かだった。何も考えることもせず、右から左へと単に情報を受け流すことで、さも仕事をしている風を装った。そうした情報を鵜呑みにした人たちは、中国の台湾侵攻と同じく、ロシアによる侵攻だとする解釈で、プーチン大統領の真意を見誤ってしまった。
❚ 歴史と教養
2022年6月、「The Okura Tokyo」で行われた「著作3000書突破記念講演『なお、一歩を進める』」(2024年11月発刊『なお、一歩を進める』に収録)において、幸福の科学、大川隆法総裁は、四大紙、経済誌の記者、取次や書店大手の幹部や識者らを前に、ロシア擁護の姿勢を貫いた。「教養の問題、要は歴史を勉強しているかどうか」と。そして、同年12月の講演「宗教の本道を歩む」(2024年2月発刊『真実を貫く』に収録)では、「ウクライナが中立を保てば、戦争はなかった」と言及した。この言葉は、後に米国の保守系ジャーナリスト、タッカー・カールソン氏によって行われたプーチン大統領のインタビューによっても証明された。冒頭でのプーチン氏による「ロシア・ウクライナ史」の講義。そこで語られたウクライナ史にこそ、メディアは耳を傾けるべきであった。
❚ 成功の原動力
結局のところ、日本の大手メディアは、そのインタビューを詳らかにせず、今なお、偏向報道を続けている。おそらく、日本人の多くが「ロシア・ウクライナ紛争」の真実を理解するには、なお数年の歳月を必要とするだろう。「思考停止」に陥った日本の大手新聞、テレビ局は、タッカー・カールソンのインタビューを「政府のプロパガンダにすぎない」と報道。もはや日本のマスメディアには、正義を見抜く、あるいは善悪を分かつ智慧すら備わっていないようだ。ともあれ、記念講演「なお、一歩を進める」で語られた「本をしっかり読んでいる人が、新しい価値を生んで、出世していって、仕事を大きくするようになると思います」の言葉。成功の原動力は、「本を読むこと」であることを、しっかりと心に刻みたいものだ。
〈本文より抜粋〉
未来創造学部 ※ の「政治・ジャーナリズム専攻コース」では、政治・経済について意見を言うだけではなく、実際に行動できる人材をつくるということを行っています。(中略)
今、当会以外で、政治やジャーナリズムに対して真っ向から斬り込んでいける宗教は、日本には存在しません。ほかのところは、どこも意見を言うことはできないですし、新聞の社説あたりを読んでそれに流され、似たようなことを運動としてやっていることがほとんどです。その社説を書いている人たちの考え方の間違いや歪み、欠点などまでを指摘できるメディア・リテラシー(メディア解読力)があり、そうしたメディアの偏向報道を正して中道に入らせることまでできる宗教というのは、当会しかありません。それだけの言論力があるのは、幸福の科学しかないのです。
※HSU(ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ)の一学部
(P.116)
〈本文より抜粋〉
ウクライナにも今、イギリスとかフランスとかを中心に武器の供与を続けて、何とか戦争を優勢に進めたいというふうな動きはあるわけでありますけれども、これも本当に正しいのかどうかという判定は下しにくいことです。(中略)マスコミの主流とは違うことを私は言っています。私は、ロシア―ウクライナ戦争など必要なかったと思っているのです。(中略)
どうしたらよかったかというと、ウクライナが中立を保てば、「中立を保つ」と言えば、戦争はなかったのです。たったそれだけのことなのです。「EU側に入りたい」という気持ちは、それは分かります。大統領が、「EU側に入りたい。そして、NATO軍の力も使って、ロシアと戦ってみせたい」というような気持ちを持っていることは分かるけれども、そうなったら、ロシアのほうが黙っていないことぐらいは、最初から分かっていることなのです。中立を守っている範囲内では戦争は起きなかったはずなのですが、バイデンさんが、武器供与などをやりながら、要するに「EUにも入っておらずNATOにも入っていないウクライナ」を使って、ロシアとの前哨戦を始める作戦を持っていたということです。アメリカ自体は被害を被ることはなく、景気を回復する手段にはなるであろうということです。
(PP.101-102)
企画、構成 編集者プロフィル |
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木藤文人(きどうふみと) ジャーナリスト、宗教家。 大学を卒業後、大手広告代理店に勤務。フリーとして独立後、「週刊東洋経済」「プレジデント」「経済界」「ザ・リバティ」等の執筆を経て、2007年、幸福の科学出版に入局。『天国に還るための終活』等、編著も多数。 |
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