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【天国に還るための終活】第20回 お葬式・お墓事情(3)「霊子線(シルバー・コード)」編

┃ 誰も教えてくれない本当の終活

 終活ブームの始まりは、2010年前後の日本の社会状況が背景にあると言われます。少子化、核家族化、長寿社会の到来、さらに離婚率の増加も一つの要因です。

また、幸福の科学をはじめとした宗教の社会啓蒙により、人生観や死生観が変化しました。さらに、東日本大震災や近年のコロナ渦も、「死」を見直すきっかけになったと言えるでしょう。

ただ、今の「終活」が、この世的な手続きだけに終始している点は残念でなりません。

本当の終活とは、あの世の世界のことを知り、この世に執着を残してしまうことで家族に迷惑をかけることのないよう、心の備えをすることです。

「天国に還る」ための終活を、ともに考えてまいりましょう。

◆◇目次◇◆
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 1 天活シリーズ:お葬式・お墓事情(3)「霊子線(シルバー・コード)」編
 2 終活コーディネータによる「されど終活」:「遺品整理と死後事務委任」編
 3 天国に還るための「反省」のすゝめ:『正しい供養 まちがった供養』より
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┃ 1┃天活シリーズ:お葬式・お墓事情(3)「霊子線(シルバー・コード)」編
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 人が亡くなってから24時間以内には、基本的に葬儀や火葬を行うことができません。そのことは「墓地・埋火葬に関する法律」のなかで、「24時間を経過した後でなければ、これを行ってはならない」と定められているためです。それは何故でしょうか。この法律が制定されたのは昭和23年(1948年)で、今からおよそ80年前にさかのぼります。当時は、今のように医学が発達してなかったため、死亡についての診断が不確かな時代でした。つまり、死んだ人が「蘇生する」可能性があったため、その名残で24時間後というのが決められたと言われます。ただ、医学が発達した現代でも、霊安室のなかで息を吹き返したという蘇生の例はいくつかあります。

 幸福の科学では、この24時間後を宗教的な意味としてとらえます。本マガジンの第1回でもお伝えした〝死の定義〟とは、霊体と肉体をつなぐ霊子線(=シルバー・コード)が切れたときです。つまり、心肺が停止し、呼吸が止まってから丸一日、24時間くらい経つと霊子線が切れると言われ、その時を「死」としているのです。現代は宗教的な認識が足りず、「死」そのものに対する理解が進んでいません。大川隆法総裁の霊査では、「自分が死んだということに気づかない」霊(人)も数多く、行き場もなく地上に留まっていることも多いとのこと。したがって、死後、肉体に執着するケースも多く、肉体から離れようとしない。そうしたときに、「死を自覚できる」機会が、通夜や葬式といった古くからの儀式です。葬儀場で自分の遺影(写真)を見て「ひょっとして、私は死んだのか」と、自分の死を認識する人もいるようです。

 お葬式・お墓事情のシリーズでは「樹木葬」や「散骨」の問題点を指摘しましたが、今、流行りの「直葬」があります。「直葬」とは、通夜や告別式を省き、火葬のみを行う葬儀の形式で、参列者は親族のみというのが多いようです。費用を安く抑えられるという点で、利用する人も少なくありません。ただ、宗教的に見ると、自分が死んだことを自覚できないまま、霊としてこの世に留まり、親族や関係者に障り(霊現象)をもたらす危険性が考えられます。このところ事件や事故が多いことも、こうした宗教的な認識不足に起因しているのかも知れません。


文責:木藤文人

*** 参考文献 ***

●『永遠の生命の世界』
―人は死んだらどうなるか
/大川隆法(著)

/1,650 円(税込)
(2004年4月発刊)
 L詳細を見る

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〈本文より抜粋〉
 人間における死とは、「肉体からの魂の離脱」以外にはなく、これは、医学的死と宗教的死とに分けられるようなものではありません。(中略)なかには、死後わずかの時間で肉体から離脱する人もいますが、たいていの人は、自分の肉体に執着しているため、なかなか、肉体から離れようとしません。死後二、三時間であれば、まだ肉体を出たり入ったりして、肉体に取りついている状態が普通です。
 「遺族が集まり、通夜や葬式をして、本人に、『あなたは死んだのだ』ということを自覚させ、肉体から魂を離脱させる」という儀式が、古くから続いていることでも分かるように、「通常は、死後数時間から丸一日、魂は肉体の周辺に漂っている」と言ってよいのです。「シルバー・コード」(霊子線)といって、魂と肉体をつなぐ、銀線のようなものがあります。これの切れたときが、正式な意味における死です。これがつながっているかぎり、魂の意識と肉体の意識とは完全には切れておらず、本当の意味においては死を迎えていません。そのため、蘇生する可能性があります。

(第3章より)
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●『真のエクソシスト』
/大川隆法(著)

/1,760 円(税込)
(2019年4月発刊)
 L詳細を見る

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〈本文より抜粋〉
 そもそも、あの世を信じられない人もいれば、霊的な感覚が分からない人も大勢いるのですが、そういう人たちには、(霊的な話を)まったく鼻であしらっているようなところもあると思います。そのなかには、科学者や医者も入っていると思いますし、哲学者や普通のビジネスマンも入っていると思います。(中略)
 しかし、現実には、霊の力は確実に働いています。通常、死んだ人が死後の行き先が分からず、迷っているような場合には、その霊を「不成仏霊」と言います。大きな意味では「悪霊」と言ってもよいのですが、不成仏で行き先が分からず、天上界に上がれないでいる霊です。そういうものが長く地上にいると、「障り」が起きてきます。要するに、死後の世界について、まったく知識がなく、その存在を信じてもいなかったため、死後、行き場がなくなり、家族や友達、会社関係の人などのところ、あるいは、土地や家に関係するところに居座っているので、いろいろな霊現象が起きてくるのです。

(PP.83-84)
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著者プロフィル
大川隆法(おおかわ りゅうほう)
 幸福の科学グループ創始者兼総裁。
1956年、徳島県に生まれる。東京大学法学部卒業。81年、大悟し、人類救済の大いなる使命を持つ「エル・カンターレ」であることを自覚する。86年、「幸福の科学」を設立。信者は世界180カ国以上に広がっており、全国・全世界に精舎・支部精舎等を700カ所以上、布教所を約1万カ所展開している。著作は42言語に翻訳され、発刊点数は全世界で3150書を超える。また、28作の劇場用映画の製作総指揮・原作・企画のほか、450曲を超える作詞・作曲を手掛けている。

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