
さまざまな宝石が出てくるクリスタルの世界は必見!
「永遠の法」でのお仕事は?
私の仕事は、脚本の中の特撮が必要とされるシーンをどのように映像化していくかというもので、プランニングから始まり、監督(今掛勇さん)といっしょに一つ一つのシーンをまとめていき、それをもとに、ロサンゼルスと東京のVFXスタッフたちと具体的な作業を進めていくんです。
VFX(ビジュアル・エフェクト)クリエイティブ・ディレクターとは?
絵を指示していく仕事かな。絵を構想してから、どのカットをどの人に依頼していくか決めます。たとえば、独創的な形や色みが要求されるカットは、それを得意とするアメリカ人に、アニメ的な動きを3D化するなら本家本元の日本人にという具合です。そして、実作業であがってきたカットをチェックし、「ここはこうして」と指示しながら、最終的なイメージに向けてディレクションしていくわけです。
霊界のシーンなど、多いですね。
霊界探訪ストーリーですから、さまざまな霊界のシーンが登場します。その世界を映像にしていく際に、観る人たちのイマジネーションを助けるために、なるべく具体的な「もの」を描いていこうと思ったんですね。具象化できるものは具象化する、みんながよく知っている形のものはどんどんとり入れていくというように。この映画のお話があったときに、霊界の中でさまざまな宝石が出てきて、いろんな色に輝くシーンがあるって聞いて、本当に美しく見えるようにするにはどうしたらいいか、いろいろチャレンジしました。そういったきれいなシーンはたくさんありますよ。わー、こんなきれいなところ行ってみたいなあ、と思ってもらえるようなシーンをめざしました。
見どころは?
たくさんありますが、なかでもクリスタルの世界のシーンですね。霊界の次元構造でいえば、8次元の科学霊界です。このシーンはなんと1年という時間を費やし、トライ&エラーを繰り返しながらじっくりととり組みました。不思議な世界で、ミステリアスな色が織りなすシーンは圧巻です。ハリス・レジーというCGディレクター(アメリカ在住インドネシア系チャイニーズ)が担当していますが、とてもいい仕事をしてくれました。あと、さらにその上の世界、9次元の世界に突入していくところもお楽しみに。ちょっとドキドキするような、ドラマチックな展開がありますよ。
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