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第36回【徳ある経営者になろう】経営者の器量〈12.財務を見る眼~その1〉

|第36回 経営者の器量〈12.財務を見る眼~その1〉#2

二回にわたって「クリエイティブパワーが経営者の条件」をテーマに学び、経営には創造性が必要であり、つねに、仕事の過程で創造性が消費されているという事実に気づかされました。
ゆえに、経営者は失敗を繰り返しながらも、常に“創造の種”を探すという地道な作業が求められるのです。

さて、今回から二回にわたってお金に纏わる経営者の視点について考察します。

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 社長自身が、もともとメーカーの開発者だった人であれば、営業について、あるいは、管理部門についての知識を持った人を集め、その人たちを有機的に使って業務をつくっていかなければいけないのです。

 会社にはいろいろな業務分野がありますが、「財務」の部門と「人事」の部分は、どうしても、最終的にトップの責任が残るところになります。

 「経理も財務も分からないから、経理部長は、お金があったら、適当に工場を建てるなり何なりやってくれ」というような感じで、「よきに計らえ」と丸投げするようであれば、これはもう社長ではありません。これでは駄目なのです。

 したがって、経営者には、どうしても、人間としての成長、能力的な成長が要るのです。

※以上『経営とは、実に厳しいもの。』より抜粋
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 トップに財務的な考えは必要なので、その基礎概念をつかんでおいてほしいとは思います。しかし、会社がある程度の大きさになると、トップ一人では何もかもできないのは当然ですので、財務部門が、そのトップを支える参謀部門として機能しないと、会社がもたなくなってきます。特に、新しく起業して経営者になる方は、技術系で、何らかの技術を開発して会社を起こす人が比較的多く、半分を超えていると思います。

 経営者には技術系の方が多いと考えると、会社が小さいうちは大丈夫のように見えるのですが、大きくなってくると、この財務部門の部分が見えなくなり、ここが、「会社がそれ以上成長するかどうか」の鍵を握ることになります。もう一つは、「倒産するかどうか」の鍵を握るのも、ここになります。

 ある程度の規模になったら、そういったプロフェッショナル、あるいは、その専門的な知識や経験を持っている人を入れないと、「それ以上の成長を目指した場合は潰れる」という状態が来るわけです。

※以上『財務的思考とは何か』より抜粋
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著者プロフィール
大川隆法 Ryuho Okawa
 幸福の科学グループ創始者兼総裁。1956年、徳島県生まれ。
東京大学法学部卒業後、大手商社に勤務し、ニューヨーク本社で最年少の財務担当オフィサーとして、年間1兆円の輸出入、三国間・国内の外為実務の事実上の責任者として活躍した。帰国後、大手銀行二十行の資金交渉担当役に抜擢される。
1986年、幸福の科学を設立し、日本全国、世界各国に精舎、支部・拠点を展開。日本最大規模の組織をつくりあげた。著者の経営理論を実践し、上場した企業も多く、優れた経営者が続々と誕生している。
編集・執筆:木藤 文人[ジャーナリスト]




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